【外務員】#16_デリバティブ取引の商品

2018. 11. 19. 18:51

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#16_デリバティブ取引の商品

https://youtu.be/HCqYxO_uAWI 

※ デリバティブ取引の商品は細かい点まで暗記



デリバティブ取引の商品の重要ポイントについてお話しします。


ここでは先物取引やオプション取引の具体的な商品、

それから上場していない、

店頭デリバティブ取引の具体的な商品についてみてきます。


上場してるデリバティブの事を市場デリバティブ取引と言います。

先物取引は全て、オプション取引も多くのものが上場されています。


まず、はじめに上場されている市場デリバティブ取引について

知っておかなければいけない事をお話ししていきます。


例えば、日経平均株価の先物と一言で言っても

いつ満期が来るものなのか、

という異なる満期のものが複数上場されています。


満期がくる月、限月と言います。

例えば、3月切りと言ったら、

3月満期、3月が限月の取引だという事です。

まず、限月というのが満期の来る月という事を覚えておきましょう。


それから例えば

今日、日経平均株価の先物取引の市場で急に何かが起こっていますね。


乱高下(らんこうげ)していると値段が、こういうような時にちょっとこれ以上取引が

乱高下するのは望ましくないという事で、

今日はここまでしか値上がりできないよ、ここまでしか値下がりできないよという

上下の枠があるんですね。

これを制限値幅と言います。


そしてさらに乱高下が激しくなり、ちょっとこのままでは危ないなとなったら

取引上の判断で一時取引をストップする事ができます。


これを一時中断措置とかサーキットブレーカー制度と言います。

今言ったものは上場してるものには全てあるというものになります。


上場している先物取引、オプション取引については

証拠金という担保を預けて、高額の取引をするという事になります。


お客様は証券会社や金融機関に証拠金を差し入れる訳ですが、

証拠金をいくら入れなければいけないというのは

コンピューターでケンサン?研鑚されたスパンシステムというものが使われています。


このスパンシステムによると必要な証拠金は

スパンシステムで計算された証拠金の額から

ネットオプション価値の総額というものを

引いて計算する事になっています。


ネットオプション価値というのはこれはオプション取引を

持ってる人の正味価値のようなものだと思ってください。


そして例えば、先物取引をしているお客様が当初預け入れた証拠金が

それだけでは足りなくなる事があります。


例えば、買った先物取引が値下がりしているとか、

それから証拠金は現金ではなく有価証券で代用する事が出来ますが、

その有価証券が値下がりしてるとか、このような時には追加して

証拠金を差し入れなければいけません。


先物取引で損してる部分については必ず現金で証拠金を

入れなければいけないとされていますが、

担保として差し入れた、代用有価証券が値下がりした部分については

現金でなく代用有価証券で証拠金として差し入れでも良い事になっています。


それでは先物取引の商品についてみていきましょう。

具体的には国債関係と株式関係の2つに分かれます。


国債関係はズバリ国債先物取引です。

但し、本物の国債を対象としてるのではなく

架空の国債である標準物というのを対処としています。


標準物というのは利率と満期を常に一定とする債券の事で、

なぜ架空の債券を上場してるかと言うと

本物の債券、国債は発行されるたびに利率が違いますし、

それから発行されたら徐々に満期までの期間が短くなってしまいますよね。


このようなものはあまり上場に向かないので

ここは架空の債券として、利率と償還期限が常に一定ですよ、

という標準物を上場しているわけです。


標準物には3つあります。

中期国債先物は  5年で3%、

長期国債先物は  10年で6%、

超長期国債先物は 20年で3% です。


いつでも満期の来る限月は3月、6月、9月、12月のうち、

3つの満期のものが常に同時に上場しているという事です。


そして取引単位は額面1億円が一単位となっていますのでは

かなり高額な取引になるという事です。


先物、国債先物取引については定番の計算問題などもありますので

テキストの方で確認しておきましょう。


次は株関係の先物取引についてみていきましょう。

テキストでは指数先物取引となっています。


代表例として日経平均株価の先物、

それと東証株価指数 TOPIX の先物があります。


先ほど見た、国債先物取引では満期まで反対売買をしなかった場合、

満期の日に本当に国債を買う、本当に国債を売るという事で決済が行われますが、

今見ている株価指数の先物取引先物取引では

株価指数、自体が目に見えないものなので最後の日に

株価指数を買うとか

株価指数を売るという目に見える取引ができません。


ですから最後の日まで反対売買しなかった場合、

これが最後の日の価格ですよというのが発表されますので、

その値と差金決済をして、お金で解決するという事になっています。


その最後の日に取引所が決めた価格の事を

特別清算数値 いわゆる SQ 値 という風に言われています。

スペシャルクォーテーションという事ですね。

この値との間で先に決済を行うという事です。


日経平均株価の先物の事を商品名としては日経225先物と言い、

取引単位は日経平均株価かける1000円、すなわち1000倍単位だという事です。


東証株価指数を対象とした先物取引の事はTOPIC先物と言い、

取引単位は東証株価指数かける1万円、すなわち 一万倍が1単位だという事です。


その他株式関連のオプションとしては

個別の株式を対象とした有価証券オプションというものがあります。

例えば、A社株式のオプション取引というものです。


最後に店頭デリバティブ取引についてみていきましょう。

上場していないデリバティブ取引で皆様が学習するものとしては

株関連のエクイティデリバティブ

金利関連の金利デリバティブ

為替関連の為替デリバティブ

信用リスクを元にしたクレジットデリバティブ

お天気や災害を対象とした天候デリバティブ

災害デリバティブなどがあります。


全て上場していないものをこれから学習していきます。

まず エクイティデリバティブ です。

エクイティというのが株式という意味になりますので、

これは個別株式の株価、それから株価指数これを対象とした

上場していないものについて使われる言葉です。


それでは次に金利関連を見ていきましょう。

金利デリバティブの代表例は金利と金利を交換する金利スワップです。


通貨は同じです。

日本円で固定金利変動金利を交換するなどというのが該当します。

なお、金利のみを交換し、元本は交換しない というのが特徴となります。


その他、金利関連としてはキャップフロアというのがあります。

これはイメージしてください。


キャップというのはフタですから、

上限金利を設定する事によって、金利上昇リスクをヘッジするものになります。


反対にフロアというのは床の事ですから、

下限金利を設定し、金利下落リスクをヘッジするという物になります。


試験では反対に出てきたりする事がありますので、

注意しておきましょう。


なお、将来スワップを行う権利を売買するオプションの事を

スワップオプションをくっつけて スワップション と呼んでいます。


次に為替関連のデリバティブでは

通貨と通貨を交換する通貨スワップが重要です。


この場合、元本と金利を含めて交換します。

但し、中には金でしか交換しないタイプもあります。


こちらの方が例外です。

これをクーポンスワップと呼んでいます。


次にクレジットデリバティブについてみていきましょう。

これは信用リスクが嫌だな、なんとかしたいなというところから作られたものです。


信用リスクというのは例えば、

債券を発行している企業があって、

その債券を持っている人はその企業が倒産したらお金が

戻ってこないかもしれないというリスクを持っているわけですね。

このリスクを何とかしようというものです。


一つ目がトータルリターンスワップ

トータルのリターンをスワップ交換してしまうというもので

会社の発行した債権を持っている人と持っていない人との間で

立場だけ交換するというものなんですね。


ですから例えば、社債を持ってる人はそれを

売っていないのに売った場合と同じ経済効果が得られるというような

立場の交換だと思ってください。


クレジットデリバティブの2番目は

クレジットデフォルトスワップ

略して CDS と呼ばれるものなんですが、これは気をつけましょう。

クレジットデフォルトスワップ、スワップという言葉が入ってるので

交換するんじゃないかと思ったと思いますが、

これ何も交換しないのにスワップって言葉がついてるんです。

交換しないイメージをつけておきましょう。


これは例えば、 

A社 という会社が発行した社債を持っている B社が、

A社が破綻したら困るな、もし A社が破綻した時には 

C社からお金をもらえるようにしておこう、だから 

C社にお金を払わを払っておこうという取り引きの事なんです。


この時が破綻してお金を返せなくなったら

B社は C社にお金を払ってください、

という事ができるんですね今のイメージだと

A社、B社、C社 3社出てくるので、

どこもスワップ交換していないですね。


テキストなどを見テキストを見ると色々な用語が出てきて

少し難しく感じると思いますがなんとか理解をできるように頑張ってください。


では店頭デリバティブの最後として

天候デリバティブお天気関係と

災害デリバティブについてみていきたいと思います。


この2つはまとめて保険デリバティブと呼ばれる事もあります。


天候デリバティブは例えばですね。

雪がたくさん降ってしまうと、いくら駅前とは言っても

百貨店にお客様があまり来なくなってしまう、百貨店は困るので

もしも雪がいっぱい何日も何日も雪が降ってしまって売上が減少した時が困るから、

そのために天候デリバティブを買っておこう。


もし、そういう事態が起きたらお金のもらえるようにしておこう

というもの天候デリバティブ、

試験では例えば今の家で何日雪が降ったらいくらもらえるのかというような

決して難しくない事例形式の計算問題が出ることがありますので、

問題練習でしっかりと理解しておきましょう。


災害デリバティブこれは大規模災害が起きた時に備えるものになります。

試験では地震オークションについて問われる事があります。


これは地震が起きた時に売り上げが減ってしまうとか、

損害が発生するという事をヘッジするものですが、

地震保険とは違うんですね。


地震保険では損害が生じたら

その損害の額を限度に保険金が支払われますが、

地震オプションではマグニチュードいくつ以上の地震が起きたら、

いくら払うとう言う事を決めるんです。


ですから実際に損害が発生したのかどうか、

もしくは売り上げが減ったのかどうかという事は

関係がないというところが自身の保険と違うところになります。


以上、デリバティブ取引の商品は細かい点まで

きちんと暗記するようにしてください。


どの商品にはこんな特徴があるというところが

事細かに出題される傾向があります。

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by artis