【外務員】#15_デリバティブ取引の概説

2018. 11. 19. 16:09

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⭐︎#15_デリバティブ取引の概説

https://youtu.be/gBHRmrcqOgg


※ 先物取引オプション取引の内容 



デリバティブ取引の重要ポイントについてお話しします。


デリバティブ取引は非常に配点が高く、

そして、このテキストでは2つの章に分けて書かれていますけれども、

一つの科目として出題されています。


かなり難解な内容も多くなっていますので時間をかけて

じっくり取り組んで頂きたいと思います。

まず、ここではデリバティブ取引の概説として

デリバティブ取引の種類の中身についてみていきたいと思います。


まず、デリバティブ取引というのは発生取引とも言われます。

既にあるものから発生させて言わば、人工的に作った商品なんですね。


代表例としては日経平均株価の先物取引とか

トピックスのオプション取引とか

国債の先物取引とか、中には聞いたことがあるものありましたでしょうか。


例えば日経平均株価とか、

それから国債というのはもうすでにあるものなんだけれども、

ここから派生させて作った商品だという事ですね。


まず、先の事を予約する取引としては

先物取引先渡取引があります。


将来いついつ買うよとか、将来いついつ売るよという事を約束する取引です。

ざっくり言うと取引所に上場しているものが先物取引、

上場していないものが先渡取引となります。


そして、オプション取引というものがあります。

例えば、日経平均株価のオプション取引など、

これは日経平均株価をいついついくらで買う権利を500円で買うというように

将来買う権利や将来売る権利の取引という事で

日常生活では本当に馴染みがないという事で学習はしっかりと取り組みたいところです。


最後にスワップ取引というものがありますが、

SWAPスワップというのは交換するという取引の事で、

代表では金利と金利を交換する金利スワップなどがあります。

また、これは後で学習して頂く事になります。


今4つのデリバティブ取引の名前を上げていきました。

先物取引先渡取引オプション取引スワップ取引

このうち、試験で特に重要なのが先物取引とオプション取引になります。


それではこの2つの仕組みについてしっかりと見ていきましょう。

先物取引とは将来買う事を予約する、

将来売る事を予約すると言う取引になります。


例えば、将来の何月何日に日経平均株価を

2万円で買う事を契約しておくだけでも

その将来の日が来る前に買う約束をしていたけれども

売ってしまう事が出来るんです。


これは反対売買と言いますね。

買う約束をしていたけれども期限前に反対売買で決済できる

というのが先物取引の大きな特徴です。


なお、上場されています。

代表例としては日経平均株価の先物とか

東証株価指数 TOPIX 先物国債の先物などが挙げられます。


先ほど申し上げましたように買う約束をしても途中で

反対売買、売ってしまっても良い、実はこれが多いですね。


もし、途中で反対はしなかった場合には約束の日、

その通りの事をするとこういう事になります。

それを最終決済と呼んでいます。


試験では計算問題として先物理論価格の計算でものがあります。


例えば、日経平均株価が今日2万円だとすると

いつ期限を迎える日経平均株価と先物はいくらであるべきだ

という価格の事なんですね。


実際には需要と供給で市場で決まりますけれども、

理論上はいくらであるべきだという先物理論価格の計算問題決して難しくありません。

必ずできるようにしておきましょう。10点問題です。


先物取引はどんな人が行うんでしょう。

3形態あるという事が試験で出てきます。


リスクが嫌だからこそ、先物を使うというのがヘッジ取引

取引先物と現物または先物と

別の先物の価格の差を狙って儲けたいというのが最低取引又はアービトラージ取引

ちょっとした証拠金で高額の取引ができる、

というところに注目した少ないお金で大きく儲けたいという

スペキュレーション取引

この3つについては違いを押さえておくようにしてください。


それでは次にオプション取引の概要についてお話しします。

オプションとは将来買う権利、将来売る権利の事で

オプション取引とはそれを売買するという事です。


将来買う権利の事をコールオプションと言います。

反対に将来売る権利の事をフットオプションと言います。


将来買う権利や売る権利に値段がついています。

それをプレミアムと呼んでいます。


そうすると買う権利を買う人と売る人、

売る権利を買う人と売る人が存在するわけですから

全部で4つの取引があるという事を頭の中に入れておいてください。


そして、オプションの値段をプレミアムと言いましたが、

これは一律いくらというものではなく、

とても価値が高いオプションだったら、プレミアムは高くなり、

そんなに価値はないなというものだったら、安くなる低くなるという事があります。


その要因を見ていきたいと思います。

要因については試験でも良く出題されています。


現証券価格が上昇するとプレミアムは上がるのか下がるのか

コールオプションプットオプションの場合で違います。


例えば、将来いついつの日に2万円で日経平均株価を買う権利なんて言うものについては

その2万円という値段が決まってるわけですね。


その2万円で買う権利の2万円の事、権利行使価格と言いますが、

2万円で買う権利と2万1千円で買う権利とではどちらの方が

プレミアムを高くなるだろうか、今まではコールオプションでしたけれども

プットオプションとは逆の関係にあります。

また同じオプション取引であっても

期限の違うものが複数上場されていたりします。


一か月後に満期を迎えるもの、

3ヶ月後に満期を迎えるもの

どっちの方がプレミアムは高くなるのだろうか。


それから例えば、日経平均株価のオプションだったら

現在の日経平均株価の値動きが荒い方がプレミアムを高くなるのか

それとも日経平均株価の動きがこじんまりしている

あまり動かないという方がプレミアムは高くなるのか、

こういうところが良く文章問題で問われているという事になります。


少し難しいところですが、コールとプットと逆になるものと、一緒になるものと

2つに大きく分ける事ができますので

きちんと整理しておきましょう。


先ほど申し上げましたようにオプション取引には4つあります。

買う権利コールオプションを買う人と売る人、

売る権利フットオプションを買う人と売る人です。


この4人の人と言えば良いでしょうか、

この4人の人はどういう時に儲かり、どういう時に損するんでしょか。


それをパッと見て分かる、グラフの事を損益図とか損益曲線とか

それから損益線という言い方をします。

全て同じルールで書かれています。


赤い線が上にあれば利益が出ていて、

赤い線が下の方にあれば、損が発生している。


斜め線(ななめせん)が引かれている場合、

利益や損失がもらったもしくは支払ったプレミアムに限定されず、

無限であるとして軸に平行になっている線については

もらったまたは支払ったに限定されるところです。


4人のうち、どの人について何が限定され何が限定されないのか

利益損失の事ですが、これは文章問題で良く出てきますので

おすすめとしては損益図のこのグラフの赤線の形を覚えてしまう

ということをお勧めしたいと思います。


4人の人の取引のうち、2つを組み合わせたものがいくつかあります。


まずコールの買いとプットの買いを組み合わせたものとしては

ストラドルの買い、ストラングルの買いという、

2つの取引があります。

斜め線が上方向を向いてるものになります。


今度はコールの売り、プットの売りを組み合わせたものとしては

ストラドルの売り と ストラングルの売りというものがあります。


グラフのイメージは斜め線が下を向いているという事です。


今見たものはコールとプットを組み合わせていましたが、

コール同志とフット同士を組み合わせると

バーティカルという名前の付いた取引になります。


まず、値上がりしたら儲かるパターのものにはブルーという言葉が付きます。

バーティカルブルスプレッドと言われたら、

コール同士または フット同士を組み合わせて値上がりしたら、儲かるタイプです。


次に値下がりしたら儲かるタイプは「べあ」という言葉が付きます。


バーティカルベアスプレッドと言われたら

コール同士と同志を組み合わせて値下がりしたら儲かるというものになります。


ここまで2つのオプションの組み合わせでものを見ましたけれども、

それ以外に現物と先物を組み合わせる、合成先物と呼ばれるものもあります。


この辺りは聞いた事のない言葉がたくさん出ていると思いますが、

試験で出題されるのは文章問題ですけれども

文章問題が解けるためには損益図、損益曲線のグラフの形を覚えていくというのが

おすすめです。


それではオプション取引はここまでにして

スワップ取引についてみていきましょう。


スワップ取引というのは交換する取引の事です。

代表例は固定金利と変動金利を交換するというような

金利の交換行う金利スワップが代表的です。


その時に金利の利息の計算というのが10点問題で出題される事があります。


例えば、利息の日割り計算をする時に

1年を365日として計算する場合と360として計算する場合があります。


このデリバティブ取引と言う科目では360にして

日割り計算した利息の計算問題が良く出題されています。


難しくありませんのでテキストで確認しておいてください。


最後にデリバティブのリスクについて確認しておきます。

デリバディブ取引も他の株式とか債権と同じように

価格が動くというリスクはありますよね。


これをマーケットリスクとか市場リスクと呼んでいます。

また、取引先が破綻してしまうとか、

そのようなリスクの事を信用リスク、

そして、デリバティブの取引が活発でないとか、

なかなかその自分の持っている状態を解消できないというようなものを

換金性に難ありという事で流動性リスクと呼んでいます。


なお、デリバティブ取引は取引所で上場されるものばかりではありません。

上場されていないデリバティブ取引、

いわゆる店頭取引の店頭デリバティブ取引については

必ず取引の相手方に関する信用リスクがあります。


取引の相手方に対する信用リスクの事を

カウンターパーティーリスクと呼ぶ事があります。


カウンターパーティーリスクと呼ばれた時には

信用リスクの一つだと分かるようにしておきましょう。


流動性リスクは換金性に難あり、現金化できるかできないか

その状態を解消できるかできないかという事でしたが

上場してるものに対しては

例えばこういうことをしたいと言うと反対の事をしたいという

相手が現れる事が多いものです。


ところが、一対一で取引をしている店頭デリバティブ取引については

一対一の個人的な取引なので、

この取引を誰かに売ってしまうと思っても、

なかなか買ってくれる人を見つける事は困難です。


従って、流動性リスクは一般に市場デリバティブ取引はそんなにないけど、

店頭デリバティブ取引は結構あるよという風に押さえておきましょう。


以上、デリバティブ取引の概説については

まずは先物取引とオプション取引の内容について

じっくりとご自身で理解をしてみるように頑張ってみてください。



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by artis