01.証券市場の基礎知識

2014. 3. 23. 14:46

1.証券市場の基礎知識

「証券市場の基礎知識」に関する次の記述のうち、その内容が正しいものには○を誤っているものには×を、解答欄に記入しなさい。


Q1 経済主体間の資金需要額と供給額は、全体としてみれば一致する。


Q2 戦後、我が国では、家計(個人)部門は一貫して資金余剰(貯蓄超過)の傾向が続いていた。


Q3 貸し手と借り手の間に、金融機関などの第三者が存在する取引を直接金融という。


Q4 金融機関による証券の取得は間接金融に分類される。


Q5 間接金融でのリスクは、投資家が負うことになる。


Q6 金融機関が資金供給者から預かった資金を直接企業に融資するのではなく、いったん公開市場で市場化された商品(社債、CP、証券化商品など)に投資することを市場型間接金融という。


Q7 有価証券は、一般的に財産権を表章し、それに記載された権利の行使や移転(譲渡)が行われる。


Q8 発行市場とは既発行となった証券が第一次投資者から次々と流通する市場のことである。


Q9 証券の分類において、手形や小切手は有価証券の商品証券に含まれる。


Q10 流通市場は証券取引所の開設する有価証券市場(取引所有価証券市場)とそれ以外の市場に分けられ、後者には店頭市場の他に民間業者が営むPTS(私設取引システム)がある。


Q11 取引所取引の対象となる株式は、一定の基準に合致した企業の株式に限定される。


Q12 公社債の流通市場は、取引所取引が中心となっている。


Q13 店頭取引は、日本証券業協会の定めた規則によって取引される。


Q14 グリーンシート市場とは、一定レベル以上の情報開示ができる銘柄のうち、金融商品取引業者(証券会社)が気配(値段)提示等を行ったうえで顧客に投資勧誘を行うことができる銘柄の市場をいう。


Q15 内閣総理大臣の登録を受けた会社でなければ、第一種金融商品取引業を行うことはできない。


Q16 金融商品取引法においては、投資助言(投資顧問業)を認可制の金融商品取引業として位置付けている。


Q17 証券市場における投資者の保護と金融機関における預金者の保護は、その内容や性格は同じである。


Q18 証券投資における自己責任原則とは、投資者が自己の判断と責任で投資行動を行い、その結果としての損益はすべて投資者に帰属することをいう。


Q19 金融商品取引法上の「投資者保護」は、有価証券の価格を保証したものである。


Q20 投資信託協会は、いわゆる自主規制機関と呼ばれる団体のひとつである。


Q21 金融商品取引業者の規制方式には、監督官庁(金融庁)による公的規制のほか、自主規制機関を通じて行われる規制がある。


Q22 証券取引等監視委員会には、インサイダー取引や金融商品取引業者等による損失保証や損失補てん等の公正を損なう行為についての強制調査権は付与されていない。


Q23 証券の振替決済制度とは、有価証券の売買取引や担保取引の決済に伴う証券の受渡しを一定の機関に設けた口座間の振替えで行う制度である。


Q24 証券金融会社とは、資本金1億円以上で内閣総理大臣の免許を受けた証券金融専門の株式会社のことである。


Q25 取引所の上場株式は、取引所集中義務が課せられている。


Q26 上場株式の売買取引については、取引所市場においてのみ行うことができる。


================================================

1.証券市場の基礎知識


Q1.次のうち、最も適切なものはどれか正しい記述に該当するものをイ~ハから選んでいる選択肢の番号を1つ選びなさい。


イ 発行市場のことをプライマリーマーケットという。

ロ 流通市場のことをセカンダリーマーケットという。

ハ 証券市場はその機能面から店頭市場と流通市場に分けられる。


【選択肢】

1 イ、ロ及びハ 

2 イ及びロ 

3 イ及びハ 

4 ロ及びハ 

5 ロのみ



Q2.次は「投資者保護基金」に関する文章です。最も適切なものはどれか正しい記述に該当するものをイ~ニから選んでいる選択肢の番号を1つ選びなさい。


イ 補償対象に、預り金や付随業務等により寄託を受けている金銭は含まない。

ロ 主な業務は、証券会社の経営破綻により、金銭、有価証券等を寄託している顧客が被る損失を補償することであり、投資者の保護を図り、証券取引に対する信頼性を維持することを目的としている。

ハ 補償限度額は、顧客1人当たり2,000万円までである。

ニ 補償対象に適格機関投資家は含まれない。


【選択肢】

1 イ、ロ、ハ及びニ 

2 イ及びロ 

3 イ及びニ 

4 ロ及びニ 

5 ロのみ



================================================

1.証券市場の基礎知識・○×問題解答編

解答 解説

Q1 ○ 部門別にみたら必ずしも一致するものではない。

Q2 ○

Q3 × 金融機関などの第三者が存在する取引を間接金融という。

Q4 ○

Q5 × 間接金融は金融機関がリスクを負う、一方直接金融は投資家がリスクを負う。

Q6 ○

Q7 ○ 代表的なものに株式や債券がある。

Q8 × 次々と流通するものを流通市場という。発行市場とは、資金調達の目的で新規に発行される証券が、発行者から直接あるいは仲介者

(引受会社=証券会社、国債等の公共債の場合は銀行等の金融機関も加わります)を介して投資者に第一次取得される市場のことをいう。

Q9 × 「商品証券」ではなく「貨幣証券」に含まれる。

Q10 ○

Q11 ○

Q12 × 取引所取引のウェイトは小さくなっている。株式は取引所取引が中心となっている。

Q13 ○ 取引所取引については、証券取引所の定めた規則によって取引される。

Q14 ○

Q15 ○

Q16 × 「認可制」ではなく「登録制」と位置付けている。

Q17 × 投資者保護とは正確な情報を入手し、不公正な取引から投資家を保護すること。預金者保護とは投資元本の保全を保証するものである。

Q18 ○

Q19 × 投資者保護とは、正確な情報を入手し不公正な取引から投資家を保護するものである。

Q20 ○ その他に「各証券取引所」と「日本証券業協会」などの団体がある。

Q21 ○

Q22 × 強制調査権が与えられている。また、取引ルールの遵守状況を監視するため立入検査権も与えられている。

Q23 ○ 証券保管振替機構が行っている。

Q24 ○ 証券金融会社は、金融商品取引業者(証券会社)及び個人投資家等に対する貸付業務などを行っている。

Q25 × 取引所集中義務は撤廃された。

Q26 × 取引市場外でも、私設取引システムなどで売買取引ができる。



1.証券市場の基礎知識・10問題解答編

解答 解説

Q1 2 イ⇒○

         ロ⇒○

         ハ⇒× 「店頭市場」ではなく「発行市場」と「流通市場」に分けられる。

       

Q2 4 イ⇒× 含まれる。その他に、寄託有価証券、保証金、証拠金及び代用有価証券などがある。

         ロ⇒○

         ハ⇒× 顧客一人当たり1,000万円までである。

         ニ⇒○



================================================




by artis